あるブログの抜粋から
ブログの中に紹介されていた話のなかに「ある人の天井は、ある人の床下」という題名の絵の話が出ていた。読むと「自分も頑張らなくては!」と思わせてくれる。
(以下引用)
今回の物件の紹介はいきなり9階から生活できる、石川町徒歩3分22.77㎡マンションその名も「ライオンズマンション石川町第2」賃料は「ある人の天井は、ある人の床下」とほぼ同じ値段。
小学校、中学校、高校と、美術の成績は、いつも最低であった私だが、絵を
観るのは好きである。
大学生のころ、いわゆる苦学生だった私だが、ある展示会で観た絵には釘付
けになってしまった。その絵の名前は、「ある人の天井は、ある人の床下」。
すごい衝撃であった。絵には、20階建てくらいのマンションが書いてあり、
窓の中には、いろいろな人が生活している、言いようによっては、ごくごく
ふつうの絵。
しかし、その視点というか、発想というか、切り口に、私は大きく感動した。
「そうだ、上には上がいるんだ。とにかく、何が何でも、上を目指さなく
ちゃ!」
学費と生活費の工面のために、アルバイトに追われて、疲れきった体で酒を
飲むことに埋没していた毎日だったが、たしか3万円か、5万円くらいだっ
たと思う。正確には、絵ではなく、リトグラフという何枚も刷れる版画で
あったから。
それでも、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。4畳半一間の部屋には、
明らかに不釣合いだったが、毎日毎日眺めながら、「このままではだめだ!
こんなことのために、東京に出てきたんじゃない!」と強く思った。
今の私は、日本という20階建てのマンションがあったとしたら、果たして
何階に住んでいるのだろうか?1階?2階?3階?
「ある人の天井は、ある人の床下」私の頭から、こびりついて離れない言葉
なのである。